DES-TAI第三戦

 その前に、大変残念な話から、はいらなければなりません
まずは衝撃的な動画から・・・DES−TAIを前に練習走行中の10月8日のオートポリスでの出来事です

この動画は、今やDES−TAIの顔ともなった、ターグM3GTRの最後の瞬間です!!
何故そうなったのか?何回見てもターグ号には何の落ち度も見当たりません?どうでしょうか!?
かいつまんで状況を聞いた範囲ですが・・・

ただただ悔やまれます、サーキットは何があってもお互いの暗黙の了解の下での走行が基本??だから仕方無い!?と片付けられる内容でしょうか!?サーキット走行における、マナーとは??と言うことを強く考えさせられる映像です。これからサーキットを走るすべてのドライバーの教訓としたいと考えてあえて、衝撃の映像を公開いたします。そして一日も早く、ターグさんがまた皆の元へ復帰されますように・・・。そして二度とそのような無謀な行為をするドラーバーがいませんように!!

 


と、言うことで、気分を変えて本題のDES−TAIへ進みましょう!!

なんと言っても今回の感心事はお天気!!前回の第3戦は雨と霧に阻まれて予選のみで中止となってしまいました。今回こそはラストランだし、秋晴れの澄んだ空気の下で思いっきり走り回るのだぁ〜〜!!と私も思っていたんですが、あれからことごとくイベントに合わせたように雨!!また雨!!と続きましてどういう巡り会わせか、この週末も天気はあまりかんばしくないようです。オートポリスの場合、雨は仕方ないとしてもどうしても困るのは霧!!こいつが押し寄せてきたら万事休す『ハイ、お疲れさまぁ〜〜、これにてお終い!!』となるわけです。イヤですねぇ〜〜

そして朝、起きてみると見事に雨じゃないですか!?熊本市内も秋雨に濡れてひんやりと・・・なんて悠長な話しじゃないんです。あぁ〜〜お願いだから雨雲さん早く通り過ぎてくれぇ〜と叫びたい気分です。でも意外と空は明るい感じ?もしかしたらオートポリスはそんなにひどくないんじゃないかな!?と淡い期待で阿蘇外輪山をえんやこらと登っていきます。そしたら見事に真っ白!!でもね、高度が低い場所から霧がある場合、案外オートポリスは霧が出てないことがあるんです。と、かすかな期待でオートポリスへ・・・。時刻は午前10時、受付開始の時間です。期待通りと言うか!?雨は降ってて気温は13度、肌寒いです。が!?霧はそんなにひどくない!!これならいけそうです、お昼からは回復傾向との予報です。参加者の皆さんも淡い期待を抱いてか『雨っすか?やっぱり』とか『今日は走れますよね!?』なんて質問が・・・『大丈夫、昼から上がるから、多分??いやきっとそうなるかも・・・』と私も期待してるんですけど(^^ゞ。
なんとオープンのロータス2イレブンの藤本さん、雨合羽にヘルメットかぶっての登場!!、そのまま自走で来たそうですが『いやいや雨で視界悪いし、寒いし』と少々閉口気味、そりゃ大変でしたでしょうね毎回ご参加頂いて感謝いたしておりますm(__)m

その他、ポルシェの高村さんは『エアコンないし、ウィンドウが曇って、どうしよう誰か曇り止め持ってないかな?』『あら、それは!?私のはエアコン付、当然今日は室内温度23℃で快適に行きますよ(^^)』と少しだけ優越感??(^^ゞまぁ〜今日の予選、窓の曇りでタイム出せないというのもありかもです!?さて、雨は降っているものの、低く垂れ込めた雲はそれ以上は攻めてこないようで、なんとか他のレースもスケジュール通りこなして行ってるようです。今日は最終戦、各クラスのチャンピオンも決まります。今年一年、DES−TAIを応援していただいた、スポンサーも今回のぼりや旗を用意して会場を盛り上げてくれてます。しかし雨はやまないんですよ。予選は12時からの予定、その前にドライバーを集めて、安全運転の注意事項を伝えます。言うまでもなく皆さんにターグ号の事故の事を報告し、安全に楽しみましょうと話しましたが、大方の皆さんはもうご存知のようで、あんな事やるのはおかしい、DES−TAI戦士にそんなことする人はいないではずと心強いお言葉も頂きました。また安全の為、全車走行時にはライトオンすることを確認して、いざ雨の出撃準備にかかります。今日はSクラスに3台のポルシェレーシングカーが出場します。残念ながら広本、坂井のスーパーセヴン勢は天候不良で 軽量車には厳しいと判断してリタイヤ届け、そのほか遠藤兄弟も兄はスリックの為断念、弟さんは急な仕事で到着出来ずで、総勢24台での最終戦となりました。

予選は、降りしきる雨の中!!、なるべく速そうなマシンを先に出して、私は最後尾からコースに入ります。でも、もういたるところ水溜り、とてもまともに走れるような感じではないんですよ!?コースイン直後の100R過ぎの登り右コーナーに差し掛かると、前方で光が宙を舞っています。何事かとスピード緩めると、2イレヴンの藤本さんが草刈作業!?泥を跳ね上げてクルクルしてます。そして2へヤを回りジェットコースターを下りきると今度は藤沢さん(964ポルシェ)がアウト側の縁石に乗った瞬間、ツルンとグラベルに・・・そのまま『オットット、アララララァ〜〜〜』とこれもコース脇の草むらを走行です(^^)。雨に濡れたグラベルはなかなか止まらないんですね!?、縁石もいつもならググッと持ちこたえてくれるんですが乗った瞬間『あらよっ』と、グラベルに送り出してくれるみたいです。
私の前には初登場のポロGTI(藤尾さん)が、しかしこれがスバシッコイ!!、特に第三セクターの登りになるとスイスイと走り去るんですよ!?幾ら追いかけてもこちらはズリズリ、どうしようもありません、私は今回満を辞してハンコックのニューSタイヤ、こいつがまったく皮むきもせず、いきなり団子!!(熊本名物)でコースインこの気温、この路面で食いつくはずもなく、ただただ白いポロをお見送りするだけ(ー_ー)!!、ついにあきらめて ピットにそそくさと避難(^^ゞ。でも皆さん気合が違います、特にこの状況でトップスリーのポルシェレーシング軍団は、2分10秒にせまる勢いですっ飛んでいます。またクラス3のゴルフ勢が元気がいい、なんと緒方ゴルフは並み居るハイパワー車をかき分けて予選4位、EUROクラストップの座を獲得です。まるで晴れとは違う展開ですが、これは見るほうとしてはとても面白い展開になりそうですね、予選は皆さん無事に生還しましたが、ただ1台コースイン寸前にオイル漏れを発見して大事をとって走行を取りやめたナローポルシェの片山さんだけがノータイムとなりました。またあまりのパワーにアクセル踏む事が危険と青いGT2の川のさんも町スローペースでの走行を選択、決勝での巻き返しを狙う作戦に・・・。予選結果はやはりレインタイヤ装着のPCCJ仕様のポルシェCUPがダントツ!!2分12秒010で青い江本GT3CUPがポール、2番手はスーパーGT300クラスマシンの白い997GT3RSで宮本さんが、3番手も順当に同じくフェラーリからPCCJマシンに乗り換えて出場のアルテロッシさんが赤いポルシェGT3CUPで、そろい踏み、そして脅威のアンダー2リッター、ゴルフVの緒方さんが4番手、その後ろにはロータスエクシージ神徳さん、E−1クラスは今年のチャンピオンを決めている河野(光)964ターボが総合6番手で、E−2クラスは初登場M3Bの小串さんが総合8番手で続いている。しかしE−3クラスがEUROクラスのトップをとるというのも凄いですよね、雨とは言え、その走行性能とドライバーには感服しますです、特に今回は・・・私はビビリが入ってとても走る気がしませんでしたから^^;そして粛々と事は進み、雨はやまず、霧も時折、と言う状態がずっと続きます(-_-;) でも何とかゴルードカップの各カテゴリーは定刻で消化されて、何時ものようにゴールドカップのメインイベント、DES−TAIの時間が刻一刻とせまります。しかし私の予想と反して雨はやまないんですよ!?どんよりとして雨雲は低く垂れ込めています、でも霧は部分的には降りてきますが、コース上の大半は視界良好なんです。


そして16時!!まるで夕暮れ時かと思わせる薄暗い中、DES−TAIファイナルのコースオープンの時間となります。3台のレーシングポルシェを筆頭に、各車ヘッドライトを点けて、コースに出て行きます。しかしここでその有り余るパワーにタイヤが着いていけないということで、E−1クラスの河野GT2とGT3の2台がリタイヤ届け、総代数22台での雨中の決戦となりました!?1台やる気のない私も含まれてますけど・・・(^.^;
選手紹介も終わり、フォーメーションラップが始まります、この段階でもうズリズリ、少しだけアクセル吹かせば車があっち行こうとしたりしてもう・・・^^;そしていよいよダミーグリッドに帰ってきます。私の前は白いポロGTI、横は黄色いプジョー丸山さん、後ろにはゴルフ、そして最後尾には予選走れず、ノータイムの片山ナローポルシェが着けています。そして見えないけど、シグナルレッド!?前の方から徐々に爆音が響いてきます。いつもならここで、アドレナリンが・・・となるんですが、今日ばかりは、私は後ろから追突されない程度にゆっくりスタートしようと(^^ゞ そして場内放送の『さぁ〜シグナルが消えたァ〜〜』と言う声で少しだけ動き出します。そしたら案の定片山ポルシェが凄い勢いで、横をすっ飛んで行きます。前のポロGTIもどんどん離れる、でも1コーナーは見えません、1コーナー辺りが霧でぼやけてたのに、そこに向けて全車水しぶきを上げて突進していくわけですから、もうテールライトもよく見えない状態、『こらたまらんバイ、やめとこ!?』と私はアクセル踏まずに、後追いの追走車のNSXに横に並ばれる始末!?あららもう少し頑張らんと・・・。と少しだけ前と差をつめてオドオドと手探り状態で進みます。そのスタートの瞬間ですが、ポールの江本GT3CUPとその後ろアルテロッソGT3CUPはベストなクリーンスタート、ところが2番グリッドの白いもう一台のGT3RS宮本さんは、あろうことかスタートの瞬間なな、なんと!?エンスト!!さぁ〜〜これで後ろの方は大混乱、イン側の列は上手くスタート出来たものの、左側偶数列の前の方は『およよ!?』『あれま』と少々混乱、その瞬間、6番手グリッドから右にハンドル切ってた河野964Tは行く手を阻まれた4番手スタートの緒方ゴルフの横をすり抜けて、3番手ポジションで1コーナーへ、白い宮本GT3RSは中盤に飲み込まれながらもここでようやく再始動に成功!!


ここから追い上げる事に、スタートを決めた、2台の青、赤ポルシェはまったく異次元のスピードで駆け抜けていく、その頃、私の前に出たナローポルシェの片山さんが、ヘヤピンでくるりとスピン!!その他は何とか無事に1周目を終えてストレートを通過していきます。片山さんはリヤアクスル付近のトラブルでそのままピットインリタイヤとなりました。私は踏めばズリッ!!ハンドル切ればズリッ!!もう完全にビビリまくって約2周で観戦に回る決断を・・ ・おしっこもしたかったし(^0^ゞ、でもね雨のストレート、ライトオンで疾走してくるの見てるとまるで《栄光のルマン》の1シーンのような!?なかなかファンタスティックでカッコいいもんなんですね!!これは迫力満点です。

レースは進み、3周目頃、トップ争いをする2台がブリッジ手前の右複合コーナーで入れ替わります。青、赤が逆になって、ストレート通過です。でもその差はほとんど開きません、6周目には周回遅れをパスしながら異次元の走りを展開しています。その頃もう一台の白はかき分けかき分け、前へと出てきます。3位のポジションを取り戻して前の2台を追撃、しかし予選タイムからして僅差の2台に追いつくのは至難の業か!?、予選4位スタートの緒方ゴルフもスタートの混乱から先に行かれた河野ポルシェを必死に追撃、 第2ヘヤピンではアウトから仕掛けたりと大奮闘!!しかしこちらもそのパワー差からポルシェを抜き返す事はかなわず、また同じカラーの964同士、藤澤、高村の青対決も激烈です、4〜5周にわたりテールツーノーズの大激戦、しかし第1ヘヤピンで藤澤964が痛恨のスピン!?これで楽になったと言う高村964RSはあろう事か、登りセクションでオーバーラン!?雨で滑るグラベルからガードレールに一直線(残念・・・。ご本人『前で藤澤さんがスピンして、しめたと思い、後ろ見ながら気が抜けたんでしょうかね??なんであそこで・・・ウウゥゥ〜(-_-;)』と悔やんでました。やっぱ雨、気を抜くと何が起こるか??、またE−2クラス初登場の元DES−TAIシニア戦士(シルビア)小串さん流石です、初めてのBMWM3Bを上手くコントロールしてクラストップを走行、しかし後ろでは徐々にタイヤが温まってきた、チャンピオン竹内332TRがいぶし銀の走りを展開。気が付けば、8周目、なんと真後ろに、そしてついに小串M3Bを捕らえて前に出てしまう。E−1クラスは何度かE−3の緒方ゴルフに攻められながら、上手くしのいで、前をいく河野964Tがトップを快走、ただひとりオープンボディーのロータス2イレヴン藤本さんも決勝は堅実な走りで無難?に走行しています。そして7周目の第二ヘヤピン、満を持してか青い江本GT3CUPがアウトから赤いアルテロッソGT3CUPに仕掛ける、しかし順位は変らないように見えたが、ここで周回遅れが絡み、ジェットコースターの下りで、トップに返り咲く!!そしてそのまま少し差を広げてストレートを駆けていく、今回上位3台のタイムはこのドシャ降りの中、他の出場車とは15〜20秒近いタイム差で突き進んでいます。それで周回遅れの処理がまた見ものとなってくるわけですね!!映像で見るとまるでルマン!!クラスの違うマシンをかき分けながらライトを路面に映して突進する有様はほんと映画のワンシーンです。そして終盤、トップ2台は着かず離れず、周回遅れをかき分けながら最終ラップに突入、ヘヤピンを抜け100Rを登り、第2ヘヤピンを抜け、ジェットコースターを駆け下りて・・・しかし順位は変らず、もうこのままで決まりだとだれもが思った少し後『さぁ〜ブリッジ下をくぐってきます、その先に周回遅れが1台、さて上手く処理するか!?』と場内放送、とその時『あっあぁぁぁ〜〜からんでしまったぁ〜〜!!』『わぁ〜〜映像が切れました、最終コーナーどっちが先に・・・赤だぁ〜〜アルテロッシ選手が先に出てきましたァ〜〜優勝は赤いポルシェだぁ〜〜!!』そうなんです、ブリッジ下から左コーナーにかかるところで周回遅れのポルシェをパスする事に、江本ポルシェはアウトに、少し後ろのアルテロッシポルシェはイン側にポジションを、そのポルシェのドライバーは丁度、江本ポルシェが死角に入ったらしく、イン側に見えるライトをみてアウトにいっぱい進路を譲ろうとしたんです、そこに左ハンドルのポルシェの死角になる斜め右後ろに着いてしまった江本ポルシェがいたんですね、アウトギリギリまでよけたポルシェの右にいた江本さん、押し出される形でグラベルまで出ざるを得なくなって、逆にここですんなりと前が空いたアルテロッシさんがそのままトップに立ったと言う次第でした。その江本さん少々の接触はあった模様ですがすぐに立て直して、12秒遅れで2位チェッカー、3位には予選2番手白いポルシェ宮本さんが挽回して表彰台でした。E−1クラスは総合4位、今年チャンピオンを決めた河野ポルシェターボが、そしてE−2クラスもチャンピオン決定の竹内BMW332TRが優秀の美を飾り総合7位クラストップでゴール、そして予選注目の的だったE−3クラスは総合6位で緒方ゴルフVが雨を我がものにしてゲット、無事今年のDES−TAI EUROもラストチェッカー!!
よかったぁ〜〜〜”^_^”
江本さん、終わってから絡んでしまったポルシェを心配されていました、『強引過ぎたかなァ〜〜』と、またそのポルシェのドライバーも『いや後ろがよく見えなくて、邪魔にならないようによけたつもりだったんですが』とこちらも相手を気遣っていました。レース中のアクシデントとしてはお互いに仕方がない不運な事故と思いますが、お互い気遣い合うというのはやはり大事な事ですね!!何よりこれがサーキットのマナー、また一緒に走るわけですから、とにかくお互いたいした事なくて、よかったです。


※何時もの動画集です!!
ターグM3GTRの名物動画がないのが寂しいですが、きっと復活されると期待しましょう!!

まずは青ポル対決!!藤澤さん(アルテロッソレーシング964C2)


そしてこちらは竹内さん(BMW E46 332TR)ツーリングボディーのM3です!!


唯一オープンボディーで参加の藤本さん(ロータス2イレブン)、雨中の迫力映像です

 

総合優勝 アルテロッシ アルテロッソレーシング911CUP
2位 江本 玄 ポルシェGT3CUP
3位 宮本 隆士 うかれ亭ひーちゃんずポルシェ
4位(E1・優勝) 河野 光哉 ポルシェターボ(964)
5位(E1・2位) 大殿 純央 ブロックバード(964)
6位(E3・優勝) 緒方 恵 ゴルフV
7位(E2・優勝) 竹内 信三 BMW E46-332TR
8位(E2・2位) 小串 康博 や〜坊☆M3B
9位(E1・3位) 上野 雅樹 カッチカチレーシング壱号(964)
10位((E3・2位) 片山 浩徳 ゴルフ2.0
11位 藤本 公之 ロータス2イレブン
12位(E3・3位) 藤尾 裕宣 ポロGTi
出走24台、完走19台でした

2011 DES−TAI EURO年間チャンピオン

E−1クラス E−2クラス 年間敢闘賞
河野 光哉 竹内 信三 アルテロッシ
ポルシェターボ(964) BMW E46-332TR フェラーリ&ポルシェ

最後にじゃんけん大会で FEDERALタイヤ SS595 1台分を参加者全員で競いました

獲得したのは本日の総合優勝者、アルテロッシ氏でした!!パチパチパチ(^^)

今年は大震災直後からの幕開けでした。皆様のご協力で、僅かですが被災地に協力もできました
来年も“がんばろう!日本”を合言葉に、みんなで日本を、九州を元気にしていきましょう!!
それでは、しばしのお別れ、また来年新装なったオートポリスで皆さん、お会いしましょう(^0^)/

                                   
Appaloosa